トレンドリポートblog~豊中・箕面・池田

豊中・箕面・池田の北摂3市を中心とした街の情報や、不動産関連のお役立ち情報を書いています。

2014年08月

「耐用年数」。
モノはいつまでもつか・使えるか、というギモンを難しく言う言葉ですね。

実はこれは税務署の用語で、資産(減価償却資産)が利用に耐える年数をいうもので、
長期にわたり反復使用したとき、その経済的価値は当然減っていくものですから、
価値の減価を、各年度に費用配分していく場合の、計算の基礎となる年数のことです。
例えば、鉄筋コンクリートの建物なら50年。
木造の住宅なら22年、と決められています。

え、たった22年!
でもこれは、なにも物理的寿命を言っているのはなく、
会計上の都合で決められているにすぎません。
が、しかし中古住宅の流通の現場では、確かに築22年の土地付住宅は、
土地値で取引されます。

でも、住めますよね。ほんとに価値ゼロですか。
「耐用年数」は、「決めてあるもの」で、「寿命」ではありません。
「寿命」は「決まるもの」で、統計では木造戸建住宅で、建築から解体まで、
平均ほぼ50年使用されています。
それでも、欧米の平均100年超と比べれば、約半分。
日本の住宅でも「寿命」は、伸ばすことができるはずです。
フローからストックへ。
建築も不動産もその大きな潮目に遭遇しているように思うのでした。

弊社のストック活用策。オドメーター10万キロジャストの営業車でした。
              ↓
10万キロ走行しました。









お盆を前にした土曜日。荒天の豊中です。
台風で荒天の豊中
先日、宮山町の地元では有名なワインインポーター&セラー会社の
親父さん社長とお話しする機会がありました。
そこは、オーストラリア、ニュージーランドのワイナリーから、直接輸入し販売されているのですが、
先般、かの国は日本と貿易協定を結び、将来食品の輸入関税が撤廃されると報じられています。
で、親父さん社長に「いいですね。見通し明るいじゃありませんか」というと。
「そうでもない」と。

「特に小売りは、大手のネット販売がますます幅を利かせ、
我々のように飲食店や店頭での販売はますますパイが小さくなっていきそうだ」と。
でも、親父さん社長の会社は、優秀な社員がブログやtwitterで日々活発な情報発信をされているし、
ネット社会に乗り遅れているとは思えないので、そのことを言うと、
「いやあ、店頭で実際にお客様と対面し、販売することをもっと大切に考えな、あかん」と。
ワインのような嗜好性の高い商品だから、店頭で選んで試飲し買っていただくことも、
店としてブランドとしてのお客様の満足度を高めることにつながる。とも。

いやぁ、うなずき100%のお話でした。
今消費者は情報をたくさん持っています。
ともすれば、販売側より知識がある場合もあります。
でも、多くの場合、浅い断片的知識の寄せ集めであったりします。
情報源がネットだからです。
これは不動産の営業現場での実感です。
まだいいことに、不動産の販売はネットで完結しません。
お客さまと対面し、お話を伺うことがこれからもなくなることはないでしょう。
と思っていますが。
(先日、ネットでの「重要事項説明」を解禁しようという話も出ていました)

で、何が言いたいのかというと。
何の商材でも、お客様と対面し、望まれているものを聞きだし、
お品選びの助言をし、納得して買っていただく。
ブランド力を持った大手ではない我々が、
お客様に満足をしていただくためには、それが欠かせないプロセスだということ。
そんなことを感じた、嵐の前の豊中、刀根山の昼さがりでした。




箕面市は、
「市内の公立小・中学校全20校の通学路に、防犯カメラ750台を設置する計画」
を明らかにしたらしいです。

報道によると全国でも異例の規模という。
今、どこの自治体でも学校の安全にも力を入れていますが、
通学路の防犯カメラとなると、
さ、どうでしょう。

当然家の軒先や玄関も常時映像として残されていくでしょうから、
プライバシーの問題と絡み合って、その運用次第では
議論を巻き起こしそうです。

一方で、子供を守るため、異例の規模の予算措置に踏み込んだその姿勢は、
評価もされると思います。
ランドセル
箕面の小学校へ通わせたいと考える親御さんもいるかもしれません。
抑止効果による安全とプライバシー。
要は落としどころだと思います。
そのためにも、やってみないとわからない。
つくりっぱなしではなく、検証と評価が、とても大事ですね。
ぜひ、その積み重ねで、箕面市には「学校安全の先進都市」
になっていただきたいと思うのでした。

http://mainichi.jp/select/news/20140806k0000m040102000c.html



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