”タローさん、家を買う” ~初めてのわが家物語 vol.2はこちら
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”タローさん、家を買う” ~初めてのわが家物語 vol.4はこちら
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ハナコ「これで、私たちも持ち家だね。
あ~これでやっとお家賃の振込がなくなるのね、お父さん!」
タロー「ローンの引き落としは毎月やってくるし、
それに加えて年に4回、固定資産税の納期が来るよ」
ハナコ「あ、固定資産税か」
タロー「不動産を持っていいるだけで、課税される税金だね」
ハナコ「・・・・」
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おウチを購入すれば、
必ず毎年、納めなければならないのが、固定資産税です。
固定資産税は、昔風で言うと「地租」、ですね。資産課税です。
土地や建物の固定資産税評価額を元に決められます。
土地の所有に税金をかける。
これっていつ頃からなのでしょう。と思って調べてみると、
明治政府の「地租改正」から、
土地の所有に税金をかけるようになりました。
それまでは、そう「年貢」、米です。
土地から生まれる収益に対する税金として、年貢がありました。
生産物である米を基準にした税だと豊作・凶作や、
米価の変動で政府の収入が左右されます。
そこで、財政を安定させるためにもモノで税を納める方法から、
お金で税を納める方法に変えるために「地租改正」を行いました。
当時の政府の税収の実に7割が、この土地税、地租だったそうです。
地租改正のもうひとつのエポックメイキングは、
土地の個人(私的)所有の確立です。

それまで、日本国土は天皇家や領主のものであり、
民はその使用権を認められているのにすぎなかったものが、
地租改正によって、個人所有が認められ、
売買や賃貸、質入れ(担保)が、合法化していったそうです。
明治期に、こうやって近代の資本主義の基礎が徐々に形作られていったのです。
今は国税じゃありませんが、固定資産税は、
地方自治体の税収の約45%を占める地方税の基幹税です。
原則は固定資産税評価額に1.4%の標準税率を掛けたのが、税額。
長期優良住宅含む新築住宅、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修などに
一定の減額措置があります。
以上、固定資産税のお話でした。